ホーム > 丹波篠山特産物料理レシピ集 > 黒豆のおはなし表紙 > 黒豆のおはなしP3 |
「おばあちゃん、その年最初の雷がなったら、とうじ豆を食べんなんと言うてやけど、なんでじぇ」 「それはのう、とうじ豆は正月の祝いにするもんやけど、保存がよくきくので、ちょうど夏近くなると、身体が夏バテになり、たんぱく質が不足するやろう、それでたんぱく質の補給をせなあかんと言うことで食べたんや。 それと、とうじ豆を食べたのは五穀豊穣でありますようにと、祈って食べたとも言われているんやで。 それからなあ、いろりの中に黒豆を12粒ならべて、 |
|
順番に1月から12月まで決めて、それを炒ってなあ、そのこげ具合で、1ヶ月の天気予報を占のうたり、それに、元旦の朝には、豆の木を燃やしてなあ、火が消えてからその茎が白いか黒いかで雨の多い月、少ない月を予想して、稲や黒豆、山の芋の植付ける日を参考にしたもんや。 また、黒豆を食べたらよい声が出るし、のどの痛いときや、せきなど、かぜ薬にもなるんやで」 「おばあちゃん、篠山で黒豆は昔からのうてはならんもんなんやなあ」 |