「おばあちゃん、ほんならなんで黒豆は丹波篠山のんがおいしんじぇ」
「丹波篠山特有の夏の日中はものすごう暑なって、そして夜には急に涼しなる。
このことを、気温較差が大きいと言うんや、土もええしここは黒豆を作るのにはいちばん条件がそろとるんや。ほんでに、篠山の黒豆は肌が黒くて、その表面には白い粉が吹いてなあ、100粒の重さが75グラムにもなって丸くて厚みのある大粒で、炊いても皮がやぶれへん。
こないなもんは、ここしか作られへんのや。それとなあ、篠山地方はとっても水がきれいやから、どこにもあらへん風味がのあるおいしい黒豆がとれるんやで」 |